わたしたちのふく 計画中!
目 次
- 悩むお年頃 2022.9背景
- だったら作ろう!わたしたちがほしい「ふく」2022.9コンセプト
- まずはこのお方に相談。2022.10ひと
- 試着はじまる。いろんな体型があるね。2022.11.打ち合わせ
- いきなりいい感じ!2022.12 打ち合わせ
- そうは問屋が卸さない 2023.1 打ち合わせ
- 形と生地決まる 2023.2 打ち合わせ
- どこで作るのか 2023.3 生産
- 工程分析が肝じゃけーね 2023.3 生産
- 畑から「わたし」まで、めぐる旅をしよう。(本投稿)2023.4 透明性
- ボタンまわりにもいろいろお話が 2023.4 透明性
- ようやくお披露目できました 2023.5 完成
- 発売から2カ月経ちました 2023.6 反応
- 色違いが欲しい 2023.12 展開
10.畑から「わたし」まで、めぐる旅をしよう
わたしたちのふく、いろいろ新しい試みをしようと考えています。
こうして企画段階からシェアしているのも試みのひとつですが(更新が例え遅れ気味だろうとも:汗)。
「わたしたちのふく」が、原材料の綿畑からはじまり、どのような旅を続けてお客様のお手元まで来たのかを巡ります。
本当はお客様と一緒に産地からツアーしたい気持ちなんですが、
(いつかそういう日が来る気がします)。
まずは「バーチャルトラベルチケット」(文末で紹介)から。
めぐる旅の切符を手に、「ふく」がどこで、どのような人たちとの関わりを続けながらここへやってきたのかをご紹介します。
南米、ペルーの北西部に広がるオーガニックコットン畑。
たわわに実ったコットンを、ひとつひとつ、手で摘んでいきます。
お手伝いしたい!と思ったのは、私だけではないはず。
今回、私たちが選んだ生地は、薄くて滑らかなもの。
薄い生地を作るには、
細い糸が必要になります。
細い糸を作るには、繊維が長いことが要素になります。
ここ、ペルーのオーガニックコットン畑で育てられた「ペルーピマ」という品種は超長綿の中で代表格。オイリーで滑らかさを併せ持っています。
マアルでは「乳白」というシリーズで人気なので、その独特のしなやかさを想像できる方もいらっしゃるかもしれません。
収穫された綿は、ジニングという種を外す工程を経て、
繊維の方向を整え、
糸にします。
今回の生地は糸づくりまではペルーで行われます。
Welcome to Japan!
海を渡って来た糸は、
いくつかの前工程を経て静岡県へ。
昔から続く繊維の街、遠州地方にある、古いシャトル織機を持つ工場でゆっくりと織られていきます。
最新の高速な機械に比べ、ゆっくりと織ることで、
糸が張り詰めず、柔らかで独特の波打つような雰囲気を持つ布が織り上がるんだそうです。
フランス綾、という洒落た織りの名前を持つ布。
生成りで織りあがったものを、今回の企画では「白」と、
スモーキーピンクに染めました。
どうですか?
私はこの画像を見ただけでうっとり、にやけてしまいます。
どこかで見た光景、そうマアルへ着きました!
いよいよここから広島市です。
前投稿に書いたように、よりよい工程を分析した結果、
あらかたの裁断は広島市内にある栗栖さんの工場でしていただくことになりました。
3パーツだけ、マアルで裁断します。
裁断し終わった布が全て揃い、
マアル素sou縫製工場で下準備、縫製、検品、出荷というわけです。
今回、オーガニックコットン原綿の輸入、生地作りをしてくださっているパノコトレーディング さんのご協力で、
「わたしたちのふく」に添えるQRコードを読み込むと、
原綿の様子からマアルまで、いくつかの写真とともに詳しく所在地をお伝えする
VTT、バーチャルトラベルチケット、というものを発行できるようにしました。
自分が身につけている衣類がどのような旅を経てここに来たのか。
ぜひ、旅をしてみてくださいね。
わたしたちのふく 計画中!
順次公開予定!