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マアルが選ぶこだわりのオーガニックコットンとは

マアルがこだわって選び抜いたオーガニックコットンとは

心地いいからつながっていく

肌が教えてくれた、
生地のこと、綿のこと、環境のこと、生産者のこと

マアルの肌着は、素材選びを大切にしています。
オリジナル商品は、生地だけでなく、縫製に使っているすべての糸もオーガニックコットン100%です。
(麻入り生地の紺無地:オーガニックコットン85%、麻15% を除く)

マアルがこだわって選び抜いたオーガニックコットンとは

コットンなら優しいの?

ほぼ全身の肌バリアが壊れ、アトピー性皮膚炎に苦しんでいた頃の代表の櫻木は、【素材:コットン】でも、痒いものと、そうでないものがあることに気がつきます。

何故だろう?当時はよくわかりませんでしたが、繊維に携わるようになり、徐々に痒かった理由の答えが見つかるようになってきました。

厳しく定められた基準で栽培された【オーガニックコットン】であっても、染色のために油分を抜いたり(脱脂)、油分が抜けた生地に柔軟加工をするなど、生産の工程には様々な化学薬品などが使われることがあり、肌が弱い方にとっては農薬の残留量よりも、むしろこの工程で使用される薬品などの残留量や種類が気になるところです。

マアルオリジナル肌着のタンクトップ、新月ショーツ、満月パンツ、子パンツ、布ナプキン等に使っている『生成り』、『茶』は染色無しの、綿そのままの生地。

これらに使用しているオーガニックコットンは、
無農薬無化学肥料で栽培されたコットンを手摘み収穫し、糸にします。

そして、生地を編む際には滑りをよくするため、自然からの贈りもの「蜜蝋」をつけて生地を編み上げ、ドイツ認証のオーガニック石鹸で蜜蝋を洗い落とします。

このようにできる限り優しい方法で生産された生地や糸は、油分と吸水性がバランスよく存在します。

『生成り』は茶のコットンに比べ繊維長が長く、ふわふわ・しっとりなので、
肌への刺激が少なく、乾燥肌でお困りの方や肌が弱い方にもおススメです。

●その他のフェアトレードオーガニックコットン「生成り」「茶」を使用した肌着はこちら


アトピー性皮膚炎の症状で悩む中で安心して身に着けられる肌着を探し求め、オーガニックであることよりも、糸や生地に加工する工程が大事なのだと、自らの肌を通じて感じたことが、マアルの素材選びに生かされています。

静電気も見逃せない要素

コットンは、静電気が発生しやすいプラスとマイナスの中間に位置するため、静電気が発生しにくいといったメリットもあります。

身体が帯電すると、+イオンによって血中のイオンバランスが崩れ、いわゆる「血液ドロドロ」状態になります。その結果、冷えにも繋がりますし、空気中のチリ・ホコリを身体に寄せ付ける状態になるので、肌刺激になり、痒みを感じる方もいます。

フェアトレードのオーガニックコットンを選ぶ理由

bioReプロジェクトに参加している農園の皆さんとその家族


市場に出回っている一般的な綿は、遺伝子組み替え種だったり、栽培から収穫の間に大量の農薬(殺虫剤、落葉剤など)が使われるため、土が痩せ、多くの水を必要とします。
収穫後の工程では漂白剤、染料、柔軟仕上げ剤など多数の薬剤が使われています。

生産者の多くは、これらの薬剤によって体調を崩してしまい、その上正当な賃金が支払われていないという過酷な労働を強いられています。
その中には、まだ幼い子供の姿も。


マアルは世界最大規模のソーシャルプロジェクトであり、数々の国際的な賞を受賞している先進的なプロジェクト=bioReプロジェクトから生まれたオーガニックコットンを主に使用しています。
このソーシャルプロジェクトは、単にオーガニックコットンを買い取るだけではなく、生産地で暮らす人々が自立していくための様々な仕組みを構築しています。

フェアトレードのオーガニックコットンを選ぶということは、
地球環境を汚さないだけでなく、生産者の自立を支援すること。
井戸を掘ったり、子どもが学校へ行く環境を作っていくということにも繋がっています。

心地いい生地、心地いい肌着を選ぶことは、原材料を栽培する人々の暮らしとまあるく繋がっていると思うのです。

●櫻木がインドにあるbioReプロジェクトの農場・研修センターを訪ねたレポート ippo vol.10「綿から糸へ」


マアルは特定非営利法人 NOC 日本オーガニックコットン流通機構の賛助会員です。

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