わたしたちのふく 計画中!
目 次
- 悩むお年頃 2022.9背景
- だったら作ろう!わたしたちがほしい「ふく」2022.9コンセプト
- まずはこのお方に相談。2022.10ひと
- 試着はじまる。いろんな体型があるね。2022.11.打ち合わせ
- いきなりいい感じ!2022.12 打ち合わせ
- そうは問屋が卸さない 2023.1 打ち合わせ
- 形と生地決まる 2023.2 打ち合わせ
- どこで作るのか (本投稿)2023.3 生産
- 工程分析が肝じゃけーね 2023.3 生産
- 畑から「わたし」まで、めぐる旅をしよう。2023.4 透明性
- ボタンまわりにもいろいろお話が 2023.4 透明性
- ようやくお披露目できました 2023.5 完成
- 発売から2カ月経ちました 2023.6 反応
- 色違いが欲しい 2023.12 展開
8.どこで作るのか
2月あたまの打ち合わせで、ようやく最終の「ふく」の形が決まり、
いよいよ兼澤さんに最終パターン(型紙)を納品していただいたら量産が始まる、という段階になりました。
打ち合わせが進むたびに、
脳裏によぎる「生産」のこと。
この「わたしたちのふく」企画は、2つの大きな前提があります。
ひとつめは、40代、50代、と年齢を重ね、体型の変化を感じ始めた「わたしたち」が似合い、愛着の持てる服を作る。
もうひとつは、「マアル素souの自社工場で作る」。
なぜ、そうしたかったか。
昨年から、生地、染め、縫製など、工場の生産スケジュールが遅れたり停止したりして、マアルも欠品を出してしまったり、発売予定が大幅にずれたりしています。
そもそもコロナ禍前から日本の繊維関係の工場は、人件費の安い海外へ受注が移り、廃業や縮小を余儀なくされ減少の一途をたどっています。
さらにコロナ禍が追い討ちをかけ、
工場勤務のスタッフ、ご家族の感染や濃厚接触などで欠員が続き、
稼働率が減ったり、
大手アパレルの受注がストップした時期には生き残りをかけ大量ロットの防護服の受注を受け、小ロットのメーカーからの発注を断らざるを得なくなったり、
海外からの実習生の入国がストップしたので生産量が激減したりと、
それはそれは、この3年間(特に昨年)はいろんなことがありました(まだまだ続いています)。
私の知っている狭い範囲ではありますが、工場さんたち、
このどうにもならない状況の中で
最大限努力をされていらっしゃるし、
どうにか、都合をつけあって繋がり続けたいと願っている状況です。
そんな中、新たに服の企画をすすめても、いつ縫いあがるか確定できない可能性が高かったし、
新しく「服」を縫ってくれる工場を探す労力をかけるくらいなら、
自分たちの工場でできないだろうか、、
made in marru素sou.
この先、肌着も自社生産を少しずつでも増やしていきたい気持が強くなっていたので、
自社でこの「服」を作るのはこれから先のマアルにとって、大事な一歩になると思ったのです。
とはいっても、インナーと服とでは生産工程、手順、いろんなことが違います。
パーツの多さ、
裁断、下準備、、
襟や合わせの部分には、芯地を貼ることだって必要です。
ボタンホールはマアルにあるミシンではつけられないし。。。
生産は、丁寧に作ることはもちろんですが、
工程を整え、
すみやかに作ることも大切です。
段取り、大事。
段取りを組み立てていく事前の知識と経験、必要。。。
さあ、どうするか。
前からお顔は頭に浮かんでいました。
とても頼もしい人を知っています。
パターン作りでお世話になっている兼澤さんのご紹介で数年前に出会って以来、
公私ともにお世話になっている栗栖さんに速攻で相談に行きました。
つづく
わたしたちのふく 計画中!
順次公開予定!