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縫い糸のはなし
フェアトレードオーガニックコットン100%

1月、2月はいつも以上に「作る」生産関係の手配や検討で大わらわです。
今日も朝から縫製工場さんや腹まきの編み工場さん、生地の発注、湯たんぽの製陶工場さんetc,
あちらこちらと調整のお電話をして、
ついでに近況をお尋ねしたりしているうち、
あっという間に夜になりました。

さて、
マアルの肌着は
一見シンプルな形で「誰でも縫えそう」、なんて言われることもありますが、
実はいろんな工場さん泣かせポイントがあります。
1番は縫い糸。
オーガニックコットン100パーセントです。
(一部、肌に触れないリラックスパンツのお尻中央のはぎ合わせ部分の糸は黒の綿糸を使っています)。

オーガニックコットンの糸で、伸縮性のあるニット生地(編み地)の肌着を縫う。

これがどんなに難しいことなのか、
私はマアルを始めて、縫製工場を探し回るうち、思い知らされました。

ゆっくり低速で、身につける時に広げた際、糸切れしないように伸ばしながら縫うには、
技術が必要です。

また、糸もふわふわしているので、毛羽が立つから糸調子やミシン周りのメンテナンスも必要になる。

縫う時間がかかるということは縫う工賃だってかかります。

糸自体のお値段も一般的に流通している化学繊維の業務用糸と比べると随分高いです。

だけど!

汗をかいたとき、肌の糸の刺激、
乾燥した肌への糸の摩擦が
やっぱり肌が敏感な人にとって全然違うので、

マアルでは縫い糸こそ大事、と創業以来ずっと肌着をオーガニックコットンの糸で縫っています。

縫う工程では繊細さが必要ですが、
出来上がった肌着は丈夫で、マアルの肌着は「捨てどきがわからない」というくらい長持ちするものが多いんです。

こういうこだわりを理解して縫ってくださる工場さん達。
大事なまあるく繋がる仲間です。