わたしたちのふく 計画中!
目 次
- 悩むお年頃 2022.9背景
- だったら作ろう!わたしたちがほしい「ふく」2022.9コンセプト
- まずはこのお方に相談。2022.10ひと
- 試着はじまる。いろんな体型があるね。2022.11.打ち合わせ
- いきなりいい感じ!2022.12 打ち合わせ
- そうは問屋が卸さない (本投稿)2023.1 打ち合わせ
- 形と生地決まる 2023.2 打ち合わせ
- どこで作るのか 2023.3 生産
- 工程分析が肝じゃけーね 2023.3 生産
- 畑から「わたし」まで、めぐる旅をしよう。2023.4 透明性
- ボタンまわりにもいろいろお話が 2023.4 透明性
- ようやくお披露目できました 2023.5 完成
- 発売から2カ月経ちました(本投稿) 2023.6 反応
- 色違いが欲しい 2023.12 展開
6.そうは問屋が卸さない
今回で完成と思いきや、、、
前回の打ち合わせに用意されたサンプルの精度がとてもよかったので、
2023年、年が明けて最初の打ち合わせは内心「形は今回で最終決定になるでしょう」と思って臨みました。
前回からの修正点
・ヨーク(肩の切り返し)の位置を前からも見えるようにし、広げる
・ポケットの形(シンプルなパッチタイプにする)
・首回りをもう少しゆっくり
さあ、どうなったかな?ご試着タイム!
今回の試着メンバーで、一番参考にならないのが私(櫻木)。
なぜかというと、初回サンプルからずっと「普通に似合う」と言われるんです。
たぶんそれは本当にお世辞ではなく、むしろ「つまんないな」くらいのトーンで何の盛り上がりもない(笑)。
たぶん、普段から仕事着で白のスタンドカラーをよく着ているからだと思うんですが、今回も「はいそうですねぇ」な感じで終わりました。
盛り上がりはここから。「わたしたちのふく」の「わたしたち」代表を担う、D(ディー、とみんな呼んでいます)の登場です。
「デ、ディー、なんかさらに男前度が増してないですかー!?」
前回のサンプルでは、体型が一番すっきりと見え、かつフェミニンさまで感じていたのですが、今回は「ザ・シャツ」感が出ているのは何故だろう?
あれ?次に出てきた小田も、前より体の存在感が。
会場がざわついています。
みんなで首を傾げました。
「意外と早くゴールだな」と思っていたのが甘かった。
そうは問屋が卸しません。(この諺、若い人知っているかしら?我が家では普通に使うんです。そんな簡単に思う通りにいかないよ、って意味です)
サンプルは、すべてシーチングという同じ生地を使っています。
パターンの違いが反映されやすく、形を作る上でとても都合のいい生地です。
確かに同じ生地なのに、落ち感が出たり、張りがあるように見えたり。
この時点でパターンを丁寧に整えておけば、
「張りがある」「柔らかい」と特徴のある生地で作ったとき、より表現したいものに近づく、というわけですね。
前回のサンプルをもう一度着て比べたり、
体型が全然違う二人に並んでもらったりして、
何が原因で今回「ザ・シャツ」っぽくなった人が数人いるのかを考えました。
こんなにも体型が違う人が着て、「どちらもいい感じ」に持っていこうとしている私たち。無謀なのでしょうか?
ちなみに、一番小柄な20代のスタッフにも着てもらいましたが、
たぶん、そう、私たちがかつてそうだったみたいに、
「何着ても大丈夫、似合いますな」な感じでした。
目を細めて、にっこりと彼女を眺める40、50代の「わたしたち」。
そう、今の「わたしたち」の似合う服を作らねば!
今回、どーんとした威圧感が出てしまった理由は、
前からも見えるようにと広げたヨークが、かえって肩に横にラインを引いたみたいな印象になってしまったのと
首回りを広げた際のほんのちょっとしたカーブの位置。
それと、ポケットの位置が原因ではないか、ということに。
わからないこと、があるとスイッチが入る私。
見てください、この写真!大笑いしました。
頭に双葉が生えてる!枝もアンテナみたいに頭からボウボウ出てます。
「難しいー」とか言いながら、ニヤけているのがしっかり写っていました。
大変なのは兼澤さんです。
またしても修正をお願いすることになってしまいました。
嫌な顔ひとつされず、こうしてみよう、ああしてみようと今回もどんどんアドバイスしてくださいます。
昨年東京へ出張した時から、この企画のことが頭にあったので、
実は何種類かフェアトレードのオーガニックコットン生地の候補を見つけていました。
その中からさらに2種類選び、今回の打ち合わせで絞り込むことができました。
この生地で次のサンプルを作ってきていただくことに。
次の打ち合わせは2月はじめ。次こそは、形が、生地が最終決定するでしょうか?
つづく。
わたしたちのふく 計画中!
順次公開予定!