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そして、明日へ。
肌のベールとなってあなたを守ります。

マアルをはじめて6年くらい経った頃。
生成り・茶といったコットンの色のみの新月ショーツ、満月パンツ、タンクトップから
2016年に春夏秋冬シリーズを始め、草木染めで春夏秋冬と色の展開、
また、形もタンクトップだけからキャミソール、フレンチスリーブと形の展開も同時に広がっていました。
marruの肌着に色と形の選択肢が広がり、それがしかも春・夏・秋・冬と発表のタイミングがやってくるので
ものすごく忙しくはありましたが、楽しく充実していました。
お客様も一緒にとても楽しんでいただき、
肌着の楽しさをどんどん体感していく、そんな時期でした。
いっぽうで、いつも胸によぎる、全身やけど状態のアトピーになっていたかつての自分。
(30歳で突然、全身のアトピー性皮膚炎になりました)
あの頃の私は、色の展開に心躍らせるとか、
そういう心と体の余裕はなく、熱くて痛くて痒い肌と共に、
育児をしながら日常生活を送るのに精一杯でした。
春夏秋冬シリーズを作る上で知り合えた縫製工場さんもあったので、
もしかして、今なら、あの頃の自分が欲しかったものを作れるのではないか?
あの経験があるからマアルに繋がっているのに、
一番ひどかった状態の自分を
置き去りにしているような、、そんな気持ちも少しどこかにありました。
新月ショーツや満月パンツ、タンクトップも、できるだけ肌に刺激がないように作っているけれども、
マアルを始めたころがそうだったように、
技術的に縫えるとか縫えないとか、原価とか、用尺とか、そういうことを一旦全部忘れて、
(基本、マアルは今でも、そういうところより使う人目線で作っていますが)
こういうのがあったら、あの頃の私はもっと眠れたのでは、
もっとかゆみが減ったのでは?
と思う要素を思いっきり詰め込んだ肌着が作りたくなりました。

いくら肌着も縫える縫製工場でも、
そうすんなり上手くいかないことは予測ができたので、
大好評だった春夏秋冬シリーズを一旦、思い切って1年間お休みし、
アンド トゥモローの完成に集中しました。
新商品や新色がないと、デパートの催事に出た時に目玉がないとか、、
お店も来るきっかけがないとか、、
販売スタッフには迷惑をかけましたが、
生地選びから縫い方までこだわったこのシリーズは、出来上がったらきっと
マアルのポリシーを体現できる大事なものになるから、と伝え、
待ってもらいました。
案の定、試作は難航し、
何回くらい試作したでしょうか。
金銭的にも辛かったのですが、
その年、全国から応募が多く、採択率が少なかった補助金をどうにかいただくことができたので(めちゃくちゃに熱い気持ちが伝わったのだと思います。担当の方も苦笑してたのを覚えています)
何度も何度も作るサンプル費用、、助かりました(現実 笑)。

ペルーピマという光沢があり、薄くてしっとり油分を持ったオーガニックコットンを選び、
50番という細い糸にして編んだ生地は、
手のひらにのせると「はぁ」っとため息が漏れます。
今でも、出店先でお客様にまず触れていただくのは、
わたしはこの生地にすることが多いです。
ベール。
はごろも。
そういう言葉が浮かんできます。
その生地で、極力パーツを減らした構成にしました。
パーツを減らすと縫い合わせる箇所が減ります。
そして、縫い合わせ方法も、ロックミシンをできるだけ使わず、
オーガニックコットンの糸で、
直線ミシンで縫っています。
肌にギザギザのロックミシンが当たらず
縫い目の存在を忘れます。
そして、軽くもなります。
肌と外界の間に、
あるような、
ないような、
最初、このシリーズの名前を考えていた時「あわい」「あわひ」にしようかと思っていたほどです。
プルオーバー丸首と、
レースショーツ。
正直、発売時はとても静かで、少ししか売れませんでした。
それが、本当に少しずつ、少しずつ、リピーターさんが増え、
肌が本当にお辛いかたへ、と思って考えた肌着は、
肌トラブルがなくても、
体調がお辛いかたや、疲れていて自分へのご褒美に、
お見舞いに、と
いろいろな理由で手にしてくださっています。

明日へ向かう元気が少しずつ湧いてくる肌着。
アンド トゥモロー。
5月中は、会員さまご優待価格にしました。
10%OFFでお求めいただけます。
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