久留米絣(生成り)のキャミソールと満月パンツ発売
久留米絣の「織り」の特徴を生かした生成りの生地
久留米絣の特徴は、「かすれ」=「かすり」という語源にあるとおり、
括り(くくり)、染め、整経、といった30を超えるといわれる工程を経て織りあげる模様と言われますが、
もうひとつの特徴は江戸時代から続く「織り」の風合い。
トントンからりと機織り(手機)をするところはほとんど無くなりましたが、
今も残る久留米絣の工場は機械織りといっても、約70年前の織機を使っています。
最新の織り機に比べ、低速でゆっくりと織るので、糸自体もふんわりとし、糸と糸との間に空気をはらみ、独特の「木綿の織物」感が出ているのが久留米絣の織りの特徴です。
マアルオリジナル肌着仕様の久留米絣を織っていただくこと4年。
このたびの新作 生成りの生地は、括り、染めといった工程が一切無し。
糸に糊付けする量も少なく済み、湯洗い、水通しといった工程が減ったため、
オーガニックコットンそのままのふんわりした風合いがよりいっそう出ました。
「久留米絣の織り」の特徴が最大限活かされた生地かもしれません。
→blog「マアル久留米絣の新作「生成り」が織り上がりました
久留米絣のトップス初登場
今回の目玉は何と言ってもキャミソール。
これまでに数々の絣ファンのお客様から「トップスも作って欲しい」とご要望をいただいておりました。
久留米絣の生地は幅37cmと狭幅ゆえ、パターンに工夫を凝らし、前後プラス両脇の4パーツを縫い合わせています。
肌着としてはもちろん、写真のようにシャツやカーディガンを羽織ってお出かけもできそうです。
マアルの久留米絣シリーズを2017年に発売して3年半。
伝統工芸の良さを毎日肌で体感し、
どんどん可能性が開かれていくのを感じています。