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10日間の関東滞在でたくさんのご褒美(お客様との出会い・再会、今後の展開に向けた工場さんとの出会いetc,,)をいただき広島に帰って来ました。
この出張を皮切りに、来週、そして5月、6月と、九州や中部、合間には拠点の広島 @marru.sou でのイベントも盛りたくさん。
どこかでお目にかかれたら嬉しいです。

そして今日は4月24日。
毎年触れていることなのですが、小さいなれど衣料品に携わる人間としてやっぱりこの日はみなさまと共有したいのです。
長文になってしまいましたが、
お読みいただけると嬉しいです

2013年の4月23日にバングラディッシュにあるたくさんの縫製工場が入ったラナ・プラザというビルが崩壊し、
死者・行方不明・負傷者あわせて4,000人以上の方が被害にあうという大事故が起きました。

前々からこのビルは崩落の指摘もあったのですが、
低賃金で雇われた作業者たちはビルに詰め込まれ、作業をストップできない状態で朝から晩まで稼働しており、
ビルの点検等で業務を止めるなんてもってのほか、、という状況から、この事故が起きてしまったと報告されています。

この事故が起きた背景や、ファストファッションの実情をドキュメント記録した映画
‘THE TRUE COST’は、ぜひみなさまにご覧いただきたいので
お近くで上映会があるようでしたらぜひ足を運ばれてみてください。
→広島ではマアル @marru.sou で 5月3日にマアルシネマで上映します。
世界中で、2度とこの悲惨な事故を起こすまいと、
ファッションの成り立ちを改革していこうというのが #fashionrevolution です。

自分が身につけているものに、愛着があるかどうかを今一度考えてみたいなと思います。

2022.4.17 アースデイにて

ちょっと恥ずかしながら自分のことを書いてみます。

高校の頃はオリーブ少女で(わかる人はアラフィフ仲間 笑)、
当時、バブルのボディコン流行りでしたが
古着中心で、ドゥファミリー(懐かしい!!)とアニエス・ベーで買った少しのものを組み合わせて着ていました。

地味と言われようが制服カラーばっかりと言われようが、
白・黒・グレー・紺。
太くて短い足でも、リーバイス501を愛用していました(笑)。

アトピーになって肌にあう衣料品を探し回るようになった頃から、
気持ちいいな、と感じるものは素材や縫い方はもちろん、会社や作る人もいろいろ関係しているんだなぁと面白いくらい発見があり
すこしずつ、そういうところのものが増え、
今、50代のわたしのクローゼットの中は、
以前に増して愛着ムンムンの衣服ばかり。
とてもハッピーです。

20代の頃のスカートもあれば、
今年買ったブラウスもあり新旧さまざまですが、
どれも、縫っている人・ブランドを作っている人(会社)・販売している人(お店)、
少なくともこのいずれかを知っていて、その人のことが大好きです。

ちなみに私の愛着自慢をさせてもらうと
この写真に写っている青のズボンは、12年選手です。一目惚れでした。
タートルネックはマアルの。
白シャツは、小田さんのご主人の超coolなお店 @odagari 一昨年に購入、こちらも1年中着ています。帽子は出会ったばかりの @hou.hat さん。

愛着を持てるものを長く使えば、安いものを数年、数ヶ月で回すより結果安いと思うし、
愛着を持てるものを身につけているときのハッピー感は
自分の味方になり、

歳を重ねてくると、
その服達がその人のこれまでの物語にすらなるような。

これがファッションの魅力のひとつではないかなぁ。

movie THE TRUE COSTから
movie THE TRUE COSTから

そう思っているのに、たまに失敗することもあります。
ああ、どうして似合わないのに買っちゃったんだろう、、、
手元に来た以上、捨てたくないからしぶしぶ着ますが、ため息出たりして服だって気の毒です。

振り返ると、
そういうのを買うときは、明らかに自分のコンディションが悪いとき。
これ、ほんとにいる?と、問いかけなかったり、
今月は節約しなきゃ!と思っていることがストレスになっていて「あ、安いからいいかも」とただ買いたい欲に駆られてるとか。

安い、は麻薬。
一呼吸置き、吟味するきっかけを失いがちになります。

衣類には必ず「人の手」がかかっています。
15分で縫い上げたら15分の賃金が発生し、
1.5mの生地を使うなら1.5m分の素材料が、そこには素材を栽培する人、素材を糸や生地加工する人の賃金があるはず。
その価格、本当に見合ってるのかな?

愛着を持てるものを大切にしたい、
おばあちゃんになったとき、私が何を着ているか、楽しみだなと思う夜です。

#Whomademyclothes
誰が私の服を作っているの?
その問いかけとともに、衣料品の裏側には、人がいる、ということを「愛着をもつ」ということとともに
考えるきっかけになりますように。

#fashionrevolution
#thetruecost
#ザトゥルーコスト
#エシカルファッション
#マアル
#ファッションレボリューション