縫製担当 R です。
“その服、あなたを幸せにしますか?”
このフレーズが目に留まり、手にしたのは旅先で立ち寄った本屋さんでした。
あまり流行りを追うタイプではないので、ファストファションのお店にもほとんど行く事がないです。
服はそれなりに持っているのに、「着るものがない」と思っていた頃。
その時々いいなと思って購入した服でも、次のシーズンになると、ちょっと違う…。
そうなると、外には着て出かけない。
「着るものがない」のではなく、「着たいものがない」んだと気づきました。
いつもカジュアルで、ごくシンプルなデザインの服を着ています。
ずっとそうなのに、何が違うんだろう?と自分でも思います。
15年着ていた薄手のコート。
袖下が擦り切れていたので、さすがに「ありがとう」を言って、終わりにしました。
仕事で着ていたエプロン。何年着たかな?
このエプロンもアーム部分が擦り切れ、色褪せするくらい着ていました。
気に入ってはいるけど、20代に着ていた服はもう、ね。と、
着ないんだけど、捨てたくなくて仕舞ってある服も何着もあります。
好きなものを大事にする。
何を、どう選ぶか。
服に限らず、これからも考えて選択していきたいです。
そして、気づけばもうすぐ5月!!
GW ゴールデンウィーク は、連休中に映画を多くの人に見てもらおう!という目的で、
映画業界の方が付けた造語だそうです。(※諸説あり)
5月からマアル 素 sou で “マアルシネマ” 始まります。
【THE TRUE COST】と、【プラスチックの海】2作、上映します。
(マアルオンラインショップと素 sou 店頭でお申し込み受け付けています。)
【THE TRUE COST ファストファッション 真の代償】
5年前、port.incでの上映会で観たこの映画。
ファッション業界の現実。同じ縫う事を仕事にしている人たちの現実。
ミシンの前に座っている人がとてもかなしい顔をしていた事。
マアルの商品縫製でお世話になっている、kurisumade factory 代表・栗栖社長のお話にあった、国内縫製工場の現実。
どれも忘れられない事で、言葉にするのが難しい事でもあります。
決して楽しい内容ではないけど、私はもう一度【THE TRUE COST】を観て、
本を読み返し、クローゼットを整えながら、今年のGWを過ごそうと思っています。