マスクを巡る想い出(2020年3-4月)
blog欄に新しいカテゴリ「櫻木日記」を加えました。
日常の呟きを
ざっくばらんにアップするところが欲しいなとずっと思っていたのに、
4月にHPをリニューアルしてから、
なんだかこのblog欄が立派になってしまって気後れしていたのですが、
(思えば初期のexblogが気楽だったなぁ、と思ってちょっと遡ると、
2年前の昨日あたりに「顔の緩み発見」というしょーもない投稿をしていました 笑)、
ええい、始めちゃいます。
個人的な目線中心の日記になろうかと思います。
お見苦しいこと多々の日常の中から、
肌着を作るに至る経緯やきっかけが生まれたり
人との出会いがあったり、
今の日本の製造現場(私の場合服飾系)など、垣間見ていただけたらと。
ポツリポツリと投稿をはじめる前に、
2020年の春。
という、
きっと世界中のほとんどの人に、
いろんな形で記憶に残るだろう、この季節の出来事を、
わたしはマアルの記録兼で記しておこうと思います。
2020年4月は10周年を迎えたこともあり、
いつも以上にいろいろ毎日盛り盛りでした。
なので「マスクにまつわる」とことに絞って書いていこうと思います。
着地点はありません。日記だから。
3年後、5年後に何かの拍子にここを目にした時、また違う何かを感じるかな。
というわけではじめてみます。
3月22日(日)
今思うとギリギリのタイミング。キラキラとした世界。眩しすぎる。この日集まっていて本当によかった。
昼間はお客様と。夜は友人知人家族づれ。あの奇跡みたいな顔ぶれは、しばらくこういうことができなくなるなんて思いもしなかったけど、何かの計らいだったのかも。思い出しては元気になる栄養をもらったような暖かい会でした。
3月29日(日)
オンラインショップのリニューアルに向けての撮影3日目。この日はモデル撮影も。
前日の土曜、4月1日から素を休むことを決めた。考えることがいっぱい。整えてからメールマガジンを書いたので深夜になり、途中までしか書けなかった。
撮影の合間にカメラマンとデザイナーの両氏に、スリーパーの試作を着てもらう。男性が着てもバッチリということが確認できてよかった。
むしろ男性に似合うんじゃない?とか思った。ヨーロッパの昔の映画に出てきそうなスリーパー姿。
家族ぐるみのこのメンバーと撮影していると元気になる。寝不足吹っ飛び、夜にメールマガジンを書き上げた。
3月30日(月)
土日の間に素を休むこと、数人リモートワークにすることを決めたので、
この日メンバーひとりひとりと面談して今後の体制を伝える。
はじめてのリモートワークになる数人に緊張がみられる。
脳内で何度もシュミレーションはしたけど、実際はじめてみないとわからない。疑問質問はLINEでこまめに解消していこうと話す。
試作マスクも完成。
こういうとき、自社工場があると細かくすぐに修正きかせて試作できるので本当に助かる。
3月31日(火)
2日かけて全員の面談が終わって、いよいよ明日から在宅の人もいる。
「明日からしばらく来ませんが、皆さまお元気で」とかアベが言うので少し寂しくなる。
日が暮れて、主任に急いでマスク着用写真を撮ってもらう。モデル撮影まで待っていられないし、仕方ない。精一杯笑ってみる、の図(笑)。
その写真でマスクの商品説明ページを必死で作る。出来上がったのは夜。
月末の配信ギリギリで、
メールマガジンを流す。
「メールマガジンご登録の方限定商品」として、明日カートを開き、ご注文を受け付ける内容と、
広島「素」版では、マスク受付に加え、明日からひとまず2週間、お店をおやすみしますの連絡。
こんな内容のメルマガ、
なんどもなんども校正したけど、
どうお思いになるかな、、とかいろいろ考える。
広島はもちろん、全国にいらっしゃるマアルのお客様へ、私たちが出来ること。決めたのは一瞬だったけど、ものすごく考えたつもりだ。
4月1日(水)
事務所出社は3名だけ。
今振り返ると、何も初日から張り切らないでもいいのにと思うけど、
何かこう、
楽しむ雰囲気にしたくてやってしまう性分。。
素のキッチン。
ramoくんの作ったお米を持って来て、ボーンブロスも作る。
そうこうしている間に、12時半、
メルマガ購読の人だけが知っている、マスクのカートが開く時間に。
この日のことは一生忘れないと思う。
12時半になって、普通のテンションでカートを開けた。今まで新商品のカートオープン作業をしているのと同じ感じで。
1分しない間に、どさどさどさっと、ご注文メールが流れ込んで来た。
え?!
リモートでPCに向かっているスタッフからも「これはすごい勢いですね」と連絡が入る。胸がばくばくしてきた。
電話も鳴ったし、お客様LINEも入った。
そうこうしているうちに、150枚の予約受付分が11分でSOLD OUT。
呆然としてしまったが、数秒で我に帰り、
まだカートをご覧になっているお客様たちへ「完売しました」と取り急ぎ書き込む。。。
お客様から、カートに入ったけど決済手続きしている間に完売になってしまったとか、
次の発売はいつですか?とか、次々にメールが入る。
特に関東と関西のお客様。悲痛な叫びのように感じられた。
これは大変なことだと、
遅ればせながらこの時はじめて思い知った。