新年早々、いえ、旧暦で考えると年末感バリバリの最中、
いっぺんに疲れが出たのか
珍しく数年ぶり完全ダウンしました。
熱も咳も鼻水もなく、風邪ではないようでしたが、
背中のひどい痛みと吐き気と頭痛でまる3日間、ベッドとトイレの往復をしながら、うつらうつらしていました。
不調になって気づいた、新たな締め付け感
もともとの肌の弱さに加え、最近はホルモンバランスの具合か、感覚過敏が増す日が時々あるのですが
今回の不調時は、
触覚だけでなく、嗅覚も、視覚も、味覚も冴え渡り、いろんなものを拒絶したくなってしまいました。
ピークにしんどかった2日間は、
普段全く締め付けを感じないマアルのパンツすら嫌になってしまい、
寝たままそろりそろりと脱いだときの開放感ったら!
ですが同時に、心許ない感じも味わい、丸まって寝ました。
昨年夏から、ほぼノーパン就寝をしているわたしですが、普段は心許なさを感じるどころか大の字でぐっすり眠っております。
ですが、このような不調時には、締め付けがないのは嬉しくても、デリケートゾーンには柔らかな布が添えてあるほうが安らぐんだなと
これも新しい感覚というか気づきでした。
とりあえず、レギンスのゴムを抜いて履いたのが一番気持ちよかったのですが、
パンツがわりなので、1日で洗濯に回すともう次の日分がなく、、(レギンス1枚しか持っていないので)
翌日はノーパン+伸びた腹まき or パンツ2択なのが辛いところでした。
その時の様子を元気になってから書いたブログはこちら ↓
おかゆが食べられるくらいになり、
起きる時間が増えてきたのでパンツを履いてみたのですが、どうにも苦しい。
だが、いつまでもノーパンでいたいわけではない。。。
お腹に手を突っ込んで、ゴムが当たらないように手でお腹とパンツのゴムに空間を作りながら過ごしました。
ふんどし派の方々はゴムが嫌いとおっしゃいますが、その気持ちが心底わかりました。
だいぶ回復してきて、おかゆ以外のものを口にし始めた、このあたりでしょうか、閃いたのは。
そこを、ゴムのサイズを長めにし柔らかいゴムを採用して、限りなく締め付け感を減らしたのがマアルのパンツなんだけど、
前述のとおり、パンツを脱ぎたいほどの状態になって、初めて感じてしまったゴムの圧。。。
とはいえ、あなた(私)、毎回お手洗いに行くたび、ふんどしの紐結びますか?
自分に問いかけました。
面倒くさがりの私ですが、ここまでになった今なら結ぶかもしれない。
だけど元気になった日常の自分を考えると、すぐ面倒になるであろうことは歴然でした。
お腹周りに結び目と紐がうろうろして当たることも、
痒みに繋がりそう。。
そこでゴムと紐を組み合わせるパターンを思いつきました!
脱ぎ着で上下するときはゴムの伸縮性を利用すれば結び目を解かなくても上げ下げできるのでは!
うーん、だけど結び目が邪魔だった、、
結ばないでいい方法ないかな、、、。
そこから、
またうとうと眠ったりしながら考えて、
そうだ!ブラやキャミソールの肩紐の長さを調整する原理をウエストベルト部分に持ってきたらすっきりするのでは!!!
これは私、本当にすごいこと閃いちゃったと思いました(笑)。
身体から訴えるように案が出てきた
「あのね、思いついちゃったんだけどね」
復帰早々、こんな感じで縫製担当の二人に話しかけ、
「ここでゴムと紐がドッキングして、前で結ぶんじゃなくて、ほら、ブラのあのアジャスターみたいなのを前につければトイレにいけるし、その人のお好み&落ちてこないサイズで固定もできるし、めっちゃいいと思うんだよね」
我ながら、すごい勢いだったと思います。
身体がすっかり回復し、何を食べても美味しくなってきた今では、あれほどノーパンを求めていた気持ちが少々薄くなってきています。
たぶん、身体の感覚としてそうなることがわかっていたからこそ、
しんどかった記憶と感覚が残っている間に、企画を熱心に進めたのだろうと思います。
(最近、ますます、頭より身体で考えるようになっているなぁ、、)。
マアル素souの小さな縫製工場がますますパワーアップ
「そうそう、縫い目は外側でさ、ゴムを入れ込むベルトはフラットになるように広げてさぁ、」
下手な絵と下手な言葉と熱い気持ちで身振り手振り説明する私を、二人は一生懸命聞いてくれました。
私の「身体発案」的なアイデアを、具体化してくれたのが縫製担当の二人。
商品開発時は、「わたしたちのふく」、のようにパタンナーさんに入っていただくこともありますが、
今回は社内だけで、試作から販売用の量産まで完全自社生産することができました。
発案から試作、完成まで、かつてないスピードで実現したのも自社ですぐ対応ができたから。
試着、洗濯を繰り返し、様々な調整をしながら、試作は第5段階まで進み、
完成となりました。
同じ思いをお持ちのお客様がいたことを思い出しながら、、
常にマアルで作るものは「締め付けない」「肌当たりが優しい」この2つはマストで、肌着作りの軸としてあり、お客様から「もう他のパンツは履けない」といった嬉しいお声を頂戴しております。
それでも、
中には「ゴム無しで作って欲しい」というかたや、
お体のサイズはMなのに、LLサイズを選ぶくらい大きなものを探していらっしゃるかた、
更年期でときどき肌が敏感になり、なんでも全部裏返して使うときがある、とお話してくださるかた、
これまでにいろんなお話をあちこちでお聞かせいただいてきました。
これでもほんの1部ですが、
今回の不調時、体感を伴って、数々のご症状のお話にとても共感しました。
どうしても私はアトピー性皮膚炎があるので、痒みに関して、肌当たりに関しては常にアンテナが立っていますが、
今回感じた、なんとも言えない圧迫感は珍しいこと。
もちろん、100人いれば100通りの症状があるので、
全ての方にお応えできるものではないですが、
その場その場でご自身で調整できるというパンツは、「肌着からの応援」を視野にしているマアルにとって大事なものになる気がしています。
あのお客様がああおっしゃってたなぁ、これを履いたらいかがかなぁ?
同じようなことでお困りの方に、このパンツを履いていただき、ご感想をお聞かせいただきたいと思います。
様々なお客様と会話しながら、取り入れることは取り入れてよりもっともっと、様々な方へアプローチしていきたいと考えています。
今回マアルでは初の「アンケート付き」パンツにして、実際お使いくださった上でQRコードを読み込み、ご回答していただけたらスタッフが後ほど500pointご進呈するという仕組みにしました。
なので、今後、微調整を繰り返し成長していけたらと思っております。
ぜひお声をお聞かせくださいね。
発売は素souの店頭が2月9日(金)、
オンラインショップは2月10日(土)旧暦新年の朝10時カートオープンです。
商品詳細
商品名:ouka_応化パンツ
色 :生成り
原材料:フェアトレードオーガニックコットン100%
ウエスト部内側にゴム
サイズ:S / M / L / LL
価 格: 3,960円(税込)
さてこのパンツの名前は、
その時々で対応し、変化できるということから ouka_応化パンツと名付けました。
辞書を開くと、
おうか、と読めば「時世・環境の変化に従ってそれに適するように変わること」とあり、
おうげ、と読むと、「仏語で、菩薩が世の人を救うために、時機に応じていろいろなものに姿を変えて現れること」とありました。
辛い時に、救ってくれるようなイメージが加わりました。
さらに、「おうか」といえば、自由な、なにものにもしばられずに人生を謳歌する「ouka」の意味も重ねています。
そうだ!!
今年のマアルのテーマは、「謳歌しよう」にしたいと思います(今!閃きました!)